ハイブリッド車開発の背景
世界の中で自動車の生産台数が最も多い国は日本とアメリカである。その割合は2カ国合わせると全体の5割に相当するほどである。しかし、エコカーとして定着しつつあるハイブリッド車ではアメリカは遅れをとっており、これまで日本が世界をリードしてきた。
ハイブリッド車が開発された背景には、1970年から1990年代の世界的な自動車普及に伴う地球の環境問題がある。深刻な地球の環境問題を解決するために、環境にやさしい自動車の開発が進められ、電気自動車やハイブリッド車がその有力なものとして研究されていた。日本の自動車メーカー、トヨタは世界に先駆け、1997年に世界初の量産型ハイブリッド車、プリウスを発売した。その後ホンダのインサイト、日産のティーノなどのハイブリッド車が次々と発売され、今ではミニバンハイブリッド車や、SUVハイブリッド車など多くの種類が販売されている。
もともとアメリカはハイブリッド車より電気自動車の開発に力を入れてきた。しかし電気自動車は未だ多くの課題が残っており普及には至っていない。その一方でガソリン価格の高騰からハイブリッド車の需要が高まり、アメリカは自国の自動車メーカーによる生産台数を増やしている。近年ではGMやダイムラーなどのイブリッド車の販売が加速しており、日本のライバルとして今後が期待される。日本とアメリカを比較すると、現時点ではハイブリッド車の販売車種や台数は日本が上回っている。しかし今後、実用化が見込まれるエコカーの開発ではアメリカの技術は進んでおり、アメリカと日本によって、競って技術革新が行われることが期待される。